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サムシング・フォー #3-7

Penulis: 安井優
last update Terakhir Diperbarui: 2025-12-31 19:50:56

 少女はニシシと子供っぽく笑うと、マリックを砂から立ち上がらせて「それにしても」とマリックの姿を上から下まで見つめる。

「お兄さん、どうしてこんなところに? 王子さまじゃなかったの?」

「俺は正真正銘サラハの第一王子、マリック・ル・サーラだ。お前こそ、俺に金を返すと言ったくせに一度も返しに来なかったではないか!」

「それは誤解だってば! わたし、ちゃんとあの後王城へ行ったのよ。でも、王子さまはいないって言われて……で? なんであなたはひとりでこんなところにいるの?」

「それは……っ……」

 純粋な少女の問いに、マリックはどう応えようかと迷い口をつぐむ。

 愛する女性のために青い砂を探しているなど、馬鹿げた話をどうして素直に言えようか。

 逡巡していると少女のほうが先に口を開いた。

「あ、もしかして。砂漠の夢を探してるのってあなたのこと?」

「砂漠の夢?」

「うん。不老不死を司る砂時計、そこに使われていた青色ジルコニアのことよ」

 少女はもう一度自らの首に提げていた砂時計を持ち上げる。彼女の手の動きに合わせてガラス瓶の中の青い砂がキラキラと揺れた。

「その話、知っているのか?」

 砂漠の夢と呼ばれていることは知らなかったが、おそらくマリックが探しているものに違いない。興奮したマリックは思わず少女にすがるように飛びついていた。サラハに住む多くの女性ならばマリックの甘い顔が急に近づくだけで心臓を止めてしまうだろう。しかし、少女は彼の行動にも驚いた様子はなく、無垢な笑みを浮かべた。

「そりゃ、もちろん。妖精た

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